日本の入学試験

高校・大学の入学時には、基本的に下級学校の卒業または卒業見込(学校の最高学年に在籍者の場合のみ)が前提になる。卒業していない場合は入学資格試験を受験しなければならない場合が多い。中学校の場合は中学校卒業程度認定試験(中検、中認)、高校の場合は高等学校卒業程度認定試験高認)の合格をもって、卒業と同等とみなされる。高校・大学では学業やスポーツなどで優れた技能を持つものを推薦入試で採用することもある。大学、大学院。専門学校では、社会人としての経歴(職歴など)を有する人に対して社会人入試を実施する学校も増加してきている。

入学試験を受けることを予定している者、及び入学試験を受ける者を受験生という。学校の最高学年に在籍中の受験生は現役生といわれ、既に学校を卒業した受験生は過年度生といわれる。また過年度生のうち、受験で不合格になったまま卒業し、翌年の合格を目指して予備校や自宅などでもう1年の準備を続けている受験生は既卒生または浪人生と言われる。なお既卒生といえばいったん就職して社会人になって受験を目指している人も指す。

入学試験は1月末から3月前半にかけての期間中に行われることが多い。中学受験等では、最近では、12月末頃から翌年1月中旬にかけての期間中に実施されることが多くなった。また、中学受験では、同じ地域の学校が同じ日に一斉に実施するのが通例である。入試は一般に午前中から行われるが、一部の中学校は午後に実施し、併願が可能な例もある。

大学受験等は大学入試センター試験等を除けば試験日が意図的に統一されることはないが、一般入試では私立大学は2月前半、国公立大学の前期日程では2月後半に集中することが多い。

入学試験は学校単位で行われるが、かつては高校受験において学校間格差や過剰な受験競争を防止するため、複数の学校単位で入学試験を行い合格者を居住地や学力などによって振り分ける総合選抜も実施されていた。この制度は合格者が通学したい高校を自由に選べないことや、総合選抜を採用した高校の大学進学実績が大幅に低下したことなどが問題視され、実施していた全ての地区で廃止された。

なお、入学試験の問題は、数学の問題における数式そのもの、社会科の問題における歴史的事実そのものといった場合を除き、作問した学校等に著作権が生じるとされる。それにも関わらず、2019年(平成31年)には大学入試センター試験の英語リスニングテスト問題に登場したキャラクター(通称:リスニング四天王)について、試験終了直後からコラージュ画像や動画などが次々に無断で制作される事象が発生した。

特に、2000年代以降の日本では各高校・大学の入学試験で出題ミスや採点ミスが報道されるようになってきている。兵庫県立高校で2009年(平成21年)に行われた入学試験や、大阪府立高校で2013年(平成25年)に行われた入学試験では、多数の高校において採点ミスが報道された。 



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